Canon XFシリーズのカメラ(解説でよく取り上げられるのはXF300とC300の世代です)は、動画 ファイルをそのままばらばらにカードへ書き込むわけではありません。1つのクリップが複数の ファイルとして決まったフォルダ階層に保存され、編集ソフトや素材管理ソフトは、この階層が 崩れていないことを前提にしている場合がよくあります。カードの中身と、まとめて残すべき ものを見ていきます。
カードの中身
CatDVのカメラフォーマット資料に載っている構成はCONTENTS/CLIPS001/XXX/で、
各クリップのフォルダに.MXFのメディアファイルと、.XML、
.SIF、INDEX.MIFなどのファイルが入っています。これらのカメラの
オーナーによるフォーラムの投稿には、.CIF、.CPF、.THM
といった別のサイドカーの種類も挙げられています。XMLファイルには、コーデックの詳細や
カメラのシリアル番号など、非リアルタイムのメタデータが入っています。
安全なルール:カードのCONTENTSフォルダ全体を、構成を保った
ままアーカイブにコピーし、手を加えないバックアップとして残します。並べ替えなどの
整理は、2つ目のコピーで行います。
構造を保つ理由
CatDVのドキュメントによると、クリップのファイルをすべて残し、元のカメラカードの ディレクトリ構造を保つ必要があるのが一般的です。フォーラムの報告では、MXFファイル単体を 開ける編集ツールもあれば、構造が欠けていたり壊れていたりすると読み込みを拒否するツールも あります。ソフトやバージョンによって異なるため、慎重に進めるなら、ツリー全体をアーカイブ しておき、何が必要かは後から判断するのが無難です。
現実的な手順
- カードの
CONTENTSフォルダ全体を、アーカイブ内の日付つきフォルダに コピーし、コピーツールでコピー元と照合して検証します。 - そのコピーを原本として保管します。中のファイルは名前を変えたり移動したり しません。
- 編集ソフトがMXFファイル単体を扱えるなら、クリップを日付やカメラごとに整理した 2つ目のコピーで作業し、手を加えていないバックアップはサイドカーファイルのために 残します。
- カメラでカードをフォーマットするのは、両方のコピーを検証したあとだけにします。
ShotGrabが役立つ場面と、そうでない場面
ShotGrabは、各ファイルの保存先をフォルダテンプレート(日付、カメラ、クライアント)から
作ります。そのため、カメラのCONTENTS/CLIPS001の階層は再現しません。XMLなどの
サイドカーファイルは、プロジェクトのファイルフィルターで独立したカテゴリーになっており、
そのカテゴリーを含めるか、拡張子を手動で追加した場合にだけコピーされます。編集ソフトや
アーカイブのためにXFカードの元の構造が必要なら、階層を保てるツールで
CONTENTSフォルダをコピーするか、サイドカーの種類をプロジェクトのフィルターに
追加したうえで、編集ソフトで試しに読み込んで確認してから本番で使ってください。
確認できなかったこと
カードの構成についての情報源は、CatDVの資料とオーナーのフォーラムで、主にXF300と C300の時代のものです。新しいXF-AVCカメラについてのCanon自身のドキュメントは見つかり ませんでした。この内容をもとにワークフローを組む前に、お使いのカメラのマニュアルで正確な 階層とファイルの種類を確認してください。