ファイル名についてのアドバイスの多くは、週末の撮影のあとに写真20枚をリネームする人を 想定して書かれています。カメラが3台、カードが10数枚、しかも締め切りは当日中、となった 途端に通用しなくなります。ここでは、大量の素材でも実際に破綻しないやり方を紹介します。
カメラの元のファイル名を手作業で変えない
ファイルが届いた直後に、IMG_0001.CR3を読みやすい名前に一括リネームしたくなる
かもしれません。しかし、大量の手作業リネームは、タイプミス、うっかりの二重リネーム、
サイドカーファイル(XMP、THM)とのリンク切れの原因になります。カメラ自身のファイル名は、
そのカードの中ではすでに十分に一意で安定した目印です。そこに付けたい情報(日付、
クライアント、カメラ)は、ファイル名に詰め込まず、フォルダのパスに
持たせましょう。
意味はフォルダ構成に持たせる
2026-09-11 / Canon EOS R5 / IMG_4471.CR3のようなパスなら、元の名前を触らずに、
リネームしたファイルと同じ情報がわかります。いつ撮ったか、どのカメラで撮ったか、そして
一つ上の階層を見れば、どのプロジェクトのものかです。同じ日に2台のカメラがどちらも
IMG_0001を生成しても、別々のカメラ用サブフォルダに入るので、衝突しません。
日付はISO形式で。「9月11日」や「9-11-26」は避ける
日付はYYYY-MM-DDの形式で書きます。名前順と時系列順が一致する形式は、これだけ
です。Finderのウィンドウも、編集ソフトのビンリストも、スクリプトも、何もしなくても同じ順序で
並びます。
フォルダ名にスペースや特殊文字を使わない
フォルダ名に含まれるスペース、アクセント付き文字、& # %のような記号は、
たいてい問題になりません。ただし、そのフォルダがクラウド同期ツール、シェルスクリプト、
ファイルシステムの異なるNAS、絶対パスを保存する編集ソフトのプロジェクトファイルに渡った
途端、話が変わります。英数字、ハイフン、アンダースコアだけを使っていれば、紛れ込んだ
1文字が原因の「ファイルが見つかりません」を調べる羽目にはなりません。
テンプレートを1つ決めて、すべてのプロジェクトで使い回す
名前づけのルールの価値は、プロジェクト40でもプロジェクト1と同じ形である場合にだけ 積み上がります。締め切りに追われて「この撮影だけ」のために作った場当たり的な構成は、 3か月後の夜11時に探し回ることになる構成です。
ShotGrabの考え方:カメラの元のファイル名は絶対にリネームしません。 保存先フォルダは、一度設定するテンプレート(日付、カメラの機種、クライアントなど、 好きな項目)から作られ、入力した文字はパスの一部になる前に無害化されます。同じ テンプレートが、カードごと、プロジェクトごとにそのまま使えます。
転送中に保存先フォルダの名前を変えたり移動したりしない
カードがまだフォルダにコピーされている間は、転送と検証が終わるまでそのフォルダに触れない でください。コピーの途中で名前を変えたり移動したりすると、正しく書き込まれない、あるいは 検証されないファイルが残る原因になりやすいからです。